主にショートギャグを書いています

ライ麦泥棒つかまえて

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※この作品は北斗の拳の二次創作です。
パロディなので原作漫画やアニメなどのイメージを大きく損なう恐れがあります。
北斗の拳の世界観が壊れるのが嫌な人はブラウザの戻るボタンを、
ヒャッハー、そんなの気にしないぜ、という人のみお読みください。


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そしてレイの所にもバニーガールが迎えに来た。
彼女は正座をすると床に両手をついて、
「レイ様、本日はご氏名いただきありがとうございます」と、深々頭を下げた。

ところが、レイは納得いかない面持ちで、
「他の客と間違えていないか?」と聞き返した。
「プロフィールの写真を見てマミヤって娘に決めたんだが」というレイに対して、その娘は「私がそのマミヤです」と答えると、レイは酷くうろたえた。

「ちょ、ちょっと待て!この写真の顔と全然違うじゃねーか!まるで別人だ!!」
「私、写真写り悪いんで。店長にも写真撮り直してって言ってるんですけど」
「そういう次元の話じゃねえ!顔の大きさとか輪郭からして全く違うだろっ。プロフィールに修正した写真なんて使うな!」

レイが大声で騒いでいると、それを聞きつけた強面の男性店員が注意をしにきた。
「お客さん、ここで騒ぎはごめんですよ。他のお客様の迷惑になりますから、お静かに願います」

レイは怒りをこらえるように、拳を握りしめ、体を震わせながら言った。
「・・・ふっ、修正写真に騙された俺がばかだったのかもしれん。しかし、しかしなあ、『初めては自分好みの最高に可愛い娘で』、という童貞の思いを踏みにじりやがって!貴様らの血の色は何色だっ!!」
「えー、それじゃあ他の娘にチェンジですか?私は別にいいけど」
「あっ、いえ、お姉さんお願いします。こういうこと初めてなもので」
「あら、そうなの。そんなに緊張しなくても大丈夫だから。私にまかせて」
そういって、二人は個室へと歩いて行った。

「ふははははははっ。愚かな奴め。よいか、店員と顔見知りになるほど通い詰め、常連客になっておけばよいだけのことよ。この拳王に一切の死角無し!」

そのように言ってから、ラオウはしまったと思った。これではこの手の店を良く利用していることが皆にバレてしまう。
「い、言っておくが、おれがこのような下賎な場所に来ることはめったにない。いいか、本当に今日はたまたまこっちの方に来る用事があったので、少し疲れたからちょっと休憩するつもりで、ただ一人でベッドで5分くらい横になるつもりで寄っただけだ。この拳王、天に誓って嘘は言わぬ!」

ラオウは必死で弁解をしたが、この場にいる他の男達は自分の順番が来たときのことを考えていて、まるで聞いていなかった。

そこへ男性店員がやってきてラオウに告げた。
「すみません、ラオウ様。トウちゃんちょっと急に具合が悪くなっちゃって、今日お店に来られないらしいんですよ」

それを聞くなり、ラオウはみるみるうろたえた出した。
「な、なんだとっ!このラオウがせっかく楽しみにしていたというのに!このラオウが、せっかくおろし立てのおニューのパンツを履いてきたというのに!今すぐにおれのお楽しみを返すのだっ!!」

ラオウは片手で店員の胸ぐらを掴んで持ち上げた。
「体調不良などこのラオウが秘孔を突いて直してやる!すぐに店に出て来いと伝えろ!今日のシチュエーションはお医者さんごっこだ!!」
「そ、そんな無茶な…」

ラオウと店員がもみあっている横を、一人の娘が通り過ぎた。その際、ラオウは彼女の横顔をちらりと見た。彼女は端正な顔立ちをしており、その目には凜とした力強さが宿っていた。胸ぐらを捕まれて苦しくてもがいている店員のことなど忘れ、ラオウは一目見た彼女に心を奪われ惚けていた。彼女は次の客であるケンシロウを呼ぶために来ていたのだ。

「こんにちは、リンです。今日はご氏名ありがとうございます。以前にご氏名いただいたことあったかしら?」
「いや、君は初めてだ」
「そう、よろしくね。お客さん、こっちよ」
リンはケンシロウの腕に自分の腕を絡ませ、目的の個室へと誘っていく。

「二人とも、ちょっと待てぇい!」
二人の前にラオウが立ちふさがった。
「おい、ケンシロウ、きさまユリアという恋人がありながら、なぜこのような店に来ているのだ?」
「なんのことかわからんな。それに、おれはジャギだ」
「まだ言うか、ケンシロウ。よいか、実はおれもユリアには惚れていたのだが、お前の為にユリアを諦め、わざわざききさまに譲ってやったのだぞ。義理とは言えきさまは弟だからな。兄として欲しい物を我慢し、弟に譲るのは当然のことだ」
「実の弟であるトキに対してもそうしていたのか?」
「当然だっ」
それを横で聞いていたトキは、
「いつもいつも弟のものは兄の物と言って、おやつとかおもちゃをぶんどっていってたじゃないか」と思ったが、後々のことを考えここは黙っておくことにした。

「ケンシロウ、あのことを忘れたとは言わせんぞ。だから、今度はきさまが譲る番だ。おれに順番を譲れ」
「それならば言わせてもらおう。ユリアはきさまのことを乱暴でがさつですぐかっとなる性格で、おまけにルックスもタイプでは無い、と言っていた・・・」
「…ふっふっふっ。このラオウ、ユリアがどう思っているか薄々は感づいておったさ。ならば想いが届かぬのなら、誰の手にも渡らぬように殺してしまえば良い!」
「ラオウ、きさままだ、気付かないのか?そういうストーカー気質が嫌われているということに」
「な、んだと!?今、なんと言った、ケンシロウ。このおれをストーカーと。・・・このラオウを侮辱してただで済むとは思っておらんだろうな!」
ケンシロウを睨み付け、闘気をむき出しにするラオウ。ケンシロウは、「いいだろう。そこまで言うのなら、今ここで、北斗神拳伝承者の拳を味わわせてやろう」と構えをとった。

今にも二人の死闘が始まるかというところで、それまで静観していたトキがすうっと立ち上がり、二人の間に割って入った。
「止めるんだ、二人とも。ここで闘っては他のお客さんの迷惑になる」
「邪魔をするな、トキ。それともケンシロウと二人でかかってくるか?それでもかまわんぞ」
「北斗神拳どうしの闘いに、二人がかりというものはない。トキ、そこでおとなしく自分の順番を待っていろ」
「ケンシロウ、リンちゃんの次の予約はお前だが、お前の次の予約客は私なんだ。実は私はリンちゃん目当てに週一で通い詰めてる。私にこそ順番を譲ってくれないか?」
「トキよ、今のお前では体が持つまい。ここはおとなしく家に帰るんだ」ケンシロウが言った。
「私の体がこうなったのも、二人しか入るスペースのなかった核シェルターを、ユリアとケンシロウに譲ってシェルターの外で死の灰を浴びたからだ。いいか、ケンシロウ。この話のポイントはケンシロウとユリアに場所を譲ってというところだ」

ケンシロウは恩着せがましい兄たちを、『そんなことだから北斗神拳伝承者に選ばれないんだよ』と思った。
実は核シェルターの扉を開いたとき、『あと2人分しか入れない』と言われたが、トキが見たところ、詰めればあと3人ぐらいは余裕で核シェルター内に入ることができそうだった。しかし、放射能濃度が安全なレベルに下がるまで、いちゃついているケンシロウとユリアの横にいるのが嫌だったので、二人に場所を譲る振りをしてあえてトキ一人だけシェルターの外に残ったのだった。

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